新刊のご紹介です。
依存症からの回復研究会 Web販売所 というページからの書籍注文受付を担当しています。仕事の合間にやっているボランティアです。
このたび発売開始された「セイン」という本は、精神疾患と依存症を両方もつ人が回復するためのガイドブックです。
精神疾患と依存症は切り離せない関係にあります。
もともとメンタルに辛さを抱える人が、その場しのぎで自己治療しようとしてお酒や薬や食べ物、ギャンブルにはまることもあるでしょう。
私は病気が苦しかったときに、気休めに試してみたタバコが今でも切れません。
本書は発売されたばかりで自分もまだ読んでないのですが、読んだら感想を載せます。
本書は精神疾患を併せ持つ依存症者が回復するための「12のステップ」のガイドブックです。
著者のマリャ・ホーンバッカ―は何冊かのベストセラーをもった著述家であり、ピューリッツア賞にもノミネートされたことのある才能豊かな女性ですが、アルコール・薬物依存症と双極性障害のために長年苦しみ、最後に12のステップのグループにたどり着いて救われました。
ステップを実行し、仲間と共に歩むことで回復を達成したのです。
本書の大きな特徴は彼女の経験に裏打ちされた実践的なガイドブックであることです。
重複障害を持つ依存症者は決して少なくありません。
本書はその人たちや、家族、支援者にも役に立つものと信じています。
「プログラム(12のステップ)に取り組んでも精神疾患が完全に取り除かれるわけではありません。
ですが私は、プログラムに取り組む過程で『ゆだねる』方法を学びました。
私は、真実に自分をゆだね、自分が抱える精神疾患と依存症の現実に向き合いました。
ゆだねることで私は自由になりました。
いま私は、自由に自分のために行動できています」(本文から)