摂食障害 情報メモ

摂食障害の回復に役立つことや関連情報。忘備録。

講演会メモ「自傷・境界性パーソナリティー障害」1  講師 松本俊彦先生

2018年8月5日

於 横浜市立大学

のびの会主催 講演会メモ

講師 松本俊彦先生 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター

 

境界性パーソナリティー障害(BPD) ネットでは「ボダ」と蔑まれた呼び方をされたりします。(詳しくは検索でお願いします)

 

自傷行為リスカや、その他自分を傷つけること、傷ついた自分を放置することが含まれます。」


「調査によると一般の人の10%に自傷行為の経験があり、周囲に気づかれるものはその30分の1。つまり自傷行為はかまってちゃんとは言えません。」

 

 「自傷行為は怒り(や哀しみなど)不快な感情を軽減させることが分かっています。彼らは自分には助けを求める価値がない、助けを求めてもよい結果にならなかったなどと感じています。」

 

自傷行為中には脳内麻薬が出ます。これは心の痛みに対する鎮痛作用をもたらしているようです。切っているのは皮膚だけではない、苦しい感情やその時の記憶も切り捨てています。」

 

「感情や記憶を切り離してその場の心の痛みを凌いでいると、それを表現しなくなります。うっすら笑いを浮かべていることさえあります。これは、加害行為をされたときに加害を増長させる、周囲が傷ついていることに気づかないので助けの手を差し伸べないなどにつながります。」

 

 「自傷行為のある人は摂食障害を同時に持つ人は多いです。未成年飲酒の経験、オーバードーズ、違法合法ドラッグ、危険なSEXなども同様です。彼らは自殺リスクが高くなります。」

 

「短期的に自傷行為は痛みを回避しますが、長期的には自殺リスクが高まる傾向にあります。」

 

自傷行為は決していいとは言えませんが、死へのう回路とも言え、必ずしも悪いとも言えません。」

 

「彼らは他に援助を求めず、他人に安心して依存することができません。」

 

自傷してしまったとき、してしまう人へのアドバイス

 

・傷の手当をしましょう。  

   手当をしないことを含めて自傷です。

・生々しい傷は隠しましょう 

   他の自傷欲求のある人が刺激されて切りたくなってしまうことがあります。

・信頼できる、安心できる人には伝えましょう。 


・将来のために、やったことのおさらいをしましょう。

  ただし夜寝る前とか意識レベルの下がっているときにしないこと。


 自傷日誌をつけましょう。 

  いつ、どんな時に、誰と会った後でなど。
 

・他の気を紛らわせる行動(代償行動)を見つけましょう。 できればたくさん
   一つだけだとすぐ効力が薄まって困ります。


 ・置換スキルを磨きましょう  (マインドフルとかいろいろ。)
    スキルの練習は穏やかで調子の良いときにしましょう。


   自転車に乗る練習をいきなり台風の日にしませんよね。

   まず天気のいい日に乗れたら台風のときに乗れるかも。


・ セーフティボックスを作りましょう

  (見ると落ち着くものなどをまとめておく)
 

・信頼、安心できる人を探しましょう。

  (説教しない、自傷したといっても不機嫌にならない、悲しい顔をしない人)


 ・ 解離しそうなときは、グラウンディングをしてみましょう。

  (スピリチュアル的なことではありません。何かをしっかり握る、足に力を入れる、筋トレなど身体に集中して今ここにいることに意識を向ける試み?)