知ることは、変化への始まり。
なんとなくわかっていることでも、改めて知識としてとらえると向き合い方が変わる可能性があります。
だから、専門家ではないけれどいろいろ知りたいのです。
摂食障害に対する認知行動療法 CBT-E簡易マニュアルより(抜粋してまとめた)
摂食障害の思考様式
1 独特な方法で外部と内部の刺激にフィルターをかける(痩せた人を優先的に見つける、きつめの服を肥満の証拠ととらえる)
2 摂取(摂食?)障害患者に特徴的な行動に原因となる(極端な食事制限、自己誘発嘔吐、下剤乱用、強迫的な運動など)
3 様々な身体的・情緒的体験を歪めて"肥満感"の原因となる
中略
食事制限が引き起こすもの
- 食事のことを考える割合が大きく、集中力を削ぐ。
- 日常生活に支障がでる(読書、会話についていくこと、テレビや映画の筋を負うことがむずかしくなるなど)
- 不安を引き起こす
- 食事が有害な経験として捉えられ、感情的にも予期不安や苦痛を引き起こす。規則を破るとひどい後悔を感じる。
- 食べる手段が制限される。 食事は型にはまって融通が効かなくなる。付き合いでの会食ができなくなる。
摂食抑制が過食(主観的または客観的)の主な誘因である。
過食に対する反応として、また将来過食を防ぐ方法として摂食抑制している。
摂食抑制は生理学的または認知的な機序により、過食をもたらす。
食事規則が破られると、極端に否定的な捉え方をする。
過食の引き金となったもの→「危険な食べ物」
規則を破った→「台無し」
過食の間に何を食べるかに影響する主な要因は、摂食抑制中に避けていた食べ物であることを知る。→避けていたものを日常の生活に取り入れることができると、食への渇望が減る。
患者への説明
1 食事がコントロールされているという認識を得るために、とても特殊な食事規制を設けていることがあります。これは過食を助長します。
2 摂食抑制は、多くの食事規則があったり、厳しい規則があるととても問題です。
3 極端な摂食抑制は、規則を守れても守れなくても否定的な結果になります。
守れた場合→心や社会的な機能と身体的な健康に有害な影響
守れない場合→失敗したと感じ、自分を失敗者とみなすようになり、過食のリスクが増す。
摂食抑制をうまく解決すると、そこから生じる多くの問題が解決する。